ツバメとの日々・・・

●7月6日(土)

 

午後5時ころ、NPOの事務所がある駅舎で、天井から落ちたツバメの巣と5羽の死んだヒナを発見。

 

 

生まれたばかりの小さな羽のヒナが、まるで人間の足の指のように、きれいに並んで死んでいました。

身体は、灰色で、まるで動かず、

もう干からびている感じで、あきらかに死んでいました。

 

お墓を作って、土の中に埋めなければと思ったけれど、その日は強い雨だったので、明日晴れたら埋めようと、そのままにしておきました。

 

 

 

●7月7日(日)

 

昨日から降り続いていた雨も、ようやくあがったので、ツバメのヒナのお墓を作ろうと、午後になって駅に行きました。

 

ビビりなので、また死骸を見るのは、ゆううつだな・・・と、思いながら。。。

 

 

 

 

そうしたら

 

ウソでしょう!!!

 

 

死んでいたはずのヒナが、

昨日いた場所から、15センチくらい移動していて・・・

 

 

しかも、足の指みたいに整列していた5羽のヒナが、4羽は、体温を温めあうように丸まって。

残る1羽は、ちょっと離れたところにいて。。

 

色も、ちょっと黒みを帯びて、ひからびてた感じが、少しふっくらした感じになって!!!

 

見るからに、生きてる!

って感じ。

 

 

でも、冷たいコンクリートの上で、昨日私が見つけてから、20時間くらいたっているのに!!

 

 

不思議だ~~

と、思っていたら、小さな虫を加えた親ツバメがやってきて・・・

エサをあげようとしてる。。。

 

 

すごい。。。

感動!!!

 

 

している場合ではない。

なんとかしなければ、このままコンクリートの上に放置しておくわけにはいかない!!

巣は半分落ちてしまっているので、もとの巣には、返せない。

他のツバメの巣に入れても、5羽もちゃんと育ててもらえるか。。

 

 

すでに巣立った、空き家の巣に入れるにしても、親がちゃんとそこにエサを運んでくれるだろうか。。。

 

 

やはり、あの手しかない!!!

 

 

 

巣のあった近くに、カゴを備え付けるのだ。。。

 

 

 

 

 

しかし、高い場所で、そんな複雑?で危険な作業ができるような、技術も、運動能力も私にはない。。。

 

 

 

 

 

 

そう、こういう時に、頼りになる近所のおじさんがいるのだ。

 

 

電話をしてみると、ラッキーなことに、ちょうどお休みで、すぐに脚立を抱えて駅に来てくれた。

 

 

 

 

 

 

 

ヒナを拾って・・
ヒナを拾って・・
カゴに入れて・・
カゴに入れて・・
カゴを天井に下げて・・
カゴを天井に下げて・・

5分くらいで、全作業が終了!

おっちゃん、仕事早いね!!

 

 

しかしながら、

急なことなので、カゴは大きいものしかなくて、

深すぎると、親からエサをもらいにくくなるから、下に丸めた紙を入れて、

凸凹するといけないから、上にティッシュを敷き詰めて、

元の落ちた巣も入れて(半分くらいしか落ちてないから、量が少ない・・)

 

 

人間としては、やれるだけのことはやったつもりだけれど、

それでも、ヒナからすると、居住性が悪いのではないかな~~

もう少し深くした方がよかったかな、紙入れすぎたかな~~

また、落ちたらどうしよう~~

 

 

いや、その前に、一度天井から落ちているのだから、

中には骨折しているツバメもいるかも。。。

 

 

いやいや、それ以前に、こんな人間が作った人工的な巣に、

親ツバメがエサを運んでくれるだろうか。。。

 

 

死んでいたと思っていたヒナが、生きていた!と

喜んだのもつかの間、次から次へと、心配事が噴出してくるぅぅううう・・・

 

 

 

 

 

 

 

●7月8日(月)

 

親ツバメが、気づいてくれるだろうか。。。

それが気になって、朝駅に行ってみると。。。

 

すごく静か。。。

親鳥いない。

子供たち飢え死にしちゃうよ~~~~。。。

 

 

 

 

 

 

と、思っていたら、いました。いました。

巣の近くに止まっているツバメを発見!

↓↓↓ 

 ↑↑↑

きっと、あなたの子供なのだから

エサをあげてね!

 

お願いします!!!!

 

 

 

 

 

 

 

●7月9日(火)

 

何度もエサを運んで、フンも外に出して、

ちゃんと親ツバメが、子育てをしています!!

あ~~~~よかった!!!

ただ、心配なのは、無事に育つヒナが何羽いるかということ。。

 

 

落下のショックで、骨折しているヒナもいたかもしれないし、

人工的な巣なので、何かに挟まって動けなくなったヒナもいるかもしれないし、

丸一日、コンクリートの上にいたので、

衰弱しているヒナもいるかもしれないし・・・

 

 

とか、考えるときりがなくて、

もはや、できることは、

5羽みんな、無事に育ってね!

と、祈るばかり。。。

 

 

●7月10日(水)

 

なんとか、順調に子育ても進んでいるようで、時折見えるヒナも、ちょっとずつ大きくなっていっているような。。。

 

 

 

ちなみに、巣のカゴは、下の写真の真ん中あたりに、ぶらさがっているものです。

ここは、JR三江線の川戸駅で、私たちのNPOはこの駅舎が事務所になっています。

さて、こんな感じで、ドキドキハラハラの数日が、過ぎていきました。。。

 

 

 

 

何羽生き残っているんだろう。

ちゃんと、巣立ちができるのだろうか。。。。

 

 

 

 

 

 

●7月15日(月)

 

じゃーん!!!!!

1、2、3、4、5!

 

 

いました。

みんな立派に大きくなって、5羽全員無事~~!!!

 

 

 

いました!!!

うれしい!!

あとは、みんなが無事に巣立ちしてくれれば!!!

 

いうことなし!

●7月16日(火)

 

 

そして、今日火曜日。

朝、駅に来てみたら、カゴには、もう一羽も残っていませんでした。

 

無事に、巣立ちできたみたいです!!!!

 

 

よかった~~。。。

 

 

 

カゴの右側にある、巣の残骸が、もともとの巣です。

 

 

 

で、近所で、飛ぶ練習でもしているのかなと、見てみると

すぐそばの電線にいました。いました!!

きっと、この5羽だと思います。

 

 

はじめは、死んだと思っていたくらいだったのに、

残念ながら、その時の写真はないけれど、

本当に、命ってすごいです。

 

親の愛情、本能もすごいです。

 

 

 

よかった~~。。。♪♪

 

 

 

 

元気でね~~!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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