●火花●


大人になって?いえ、中高年になって、
本を読む事が、めっきり少なくなった昨今。
(老眼がすすんだという事も一因でしょうか。しかし、PCやスマホは、毎日何時間も見ていますが…)

せめて「芥川賞」と「直木賞」と「本屋大賞」くらいは、最低でも読んどかんとね〜〜とか、
思ってみるものの、買ってはみるものの・・・。
挫折すること、たびたびです。


いやいやいかんいかん。
そんなことではいかん。

また初心に帰って、これからは、ちゃんと読もう!!
と、誓いを新たにいたしました。。。
(何度、初心に帰ったことやら・・・)

ということで、まずとっつきやすいところから
又吉さんの火花を読んでみました。



本を手にしての第一印象。
薄い!
短い!
一日で読めるな。と思いました。

実際、読んでみて、一日どころか2時間ちょっとで読み上げました。

私は、本を読む時は、ついついシツコイ性格が出てしまい、特に歴史物や、実際の話などは、脇役でチョイと出た人でも、気になって、wikiとかで、その人の人生をチェックしたくなるし、知らない場所が出るたびに、地図で確認し、歴史物の場合は、たびたび年表を広げ(というか、自分でその話に沿った、登場人物の年齢なども書き込んだオリジナル年表を作ってしまうことも…)。もちろん、読めない漢字、わからない言葉、食べたコト無い食べ物、見たコト無い動植物、聞いたコト無い風俗や慣習、その他イロイロ、気になるモノやコトは、何でも調べ、納得がいかないと先にすすめない…という状態で・・・時間がかかってしょうがありません。

もちろん、そういう事務作業を行いつつも、一方では、極めて情緒的で涙腺が弱いので、ストーリーに入り込み、号泣&慟哭&激怒&大爆笑などなど、いやぁ、もう右脳も左脳もクッタクッタですわ!



しかしながら、この本の場合は、読めない字も無く、知らない事も無く、出てくる場所も、渋谷とか吉祥寺とか知っているとこばかりなので、さすがにシツコイ私でも、本を置いて調べものをしたのは、わずか2回だけでした。
そのため、2時間ちょっとでサクッと読み上げました。

ちなみに2回調べたのは何かと言いますと・・・。


ひとつは、主人公と先輩が吉祥寺で飲んだ後に、酔っぱらって先輩のアパートに向かう道中のこと。
先輩の後を酔っぱらって歩く主人公は、あまりに長距離なので
「吉祥寺通りを永遠と思えるほど歩いた」
と、感じます。
ついたところは、上石神井でした。

吉祥寺も上石神井も行った事がありますし、だいたいどこかわかりますが、その2つの間を歩いた事はないので、どれくらいの距離があるかは、よくわかりません。

何より「人は、酔っぱらって歩いた時、だいたいどれくらいの距離だと、『永遠と思えるほど歩いた』と、感じるのだろう…」
と、気になって仕方がないので、マップで調べました。

ちょうど4キロくらいでした。
なるほど。
酔っぱらっての4キロはきついなぁ・・・。
と、主人公に同情?共感?しました。。



もうひとつは「肉芽」という食べ物です。

主人公と先輩が、よく飲みに行く吉祥寺のハーモニカ横町の「美舟」というお店で、お金のない先輩が一皿だけ注文するツマミです。

こんだけ、食べ物に関心のある私が、知らないツマミ。
あまり、食べ物には無頓着そうな又吉さんという人が、さりげなく登場させるツマミ。

「肉芽」
何者だ〜〜〜!!!???

と、気になりましたので、【肉芽】で検索してみたら、あまり明確な答えは無く。。。。

どうやらムカゴの事っぽい感じで。。。

しかしながら、若い芸人が居酒屋で、一皿だけ注文するには、腹持ちもしそうにないし、ちょっとシブすぎるツマミだな〜〜。
と、あまり納得がいきません・・・。
(私は、大好きです。おばさんですから。塩ゆでして、日本酒のツマミにいいですね!)



どうしてもムカゴでは、納得がいかず、
「ここでムカゴはないやろ〜〜〜。またきっつあ〜〜ん、
じゃなかった、またよしさ〜〜〜〜ん!!」
と思い、再度チェック!!


【火花 肉芽】で検索しますと、どうやら、この
吉祥寺のハーモニカ横町の「美舟」というお店は、実在していて、
この「肉芽」というツマミは、この店のメニュー名なのだそうです。
(へー、実在している店の実際にあるメニューやったんやね〜〜〜)
知らんかった!!!

「豚肉とニンニクの芽の炒め物」略して「肉芽」なのだそうです。。。
ナットク。

若い芸人が、一皿注文して、チビチビ酒をのむ。
「豚肉とニンニクの芽の炒め物」ならありやね。。。
(私はイヤだけどね。おばさんだから…。一品だけなら、メザシか湯豆腐やね…)

しかし、「肉芽」が気になって調べて、ムカゴと思ってしまった人、
いるやろね。。。

以上、話題の「火花」の感想??所感??印象??でした。



最近、活字離れの人や、若い人で、本をあまり読まない人が

「芥川賞受賞するのって、どんな本やろかね〜〜」
と、気軽に読むには、よいのではないでしょうか。
純文学の敷居を低くしてもらった感じで(いい意味で)、私は良かったと思います。

あと「火花」というタイトルと表紙の装丁、色・デザイン、とてもステキですね♪

さて、有言実行。
次は、もうひとつの、今回の芥川賞受賞作品
羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」読んでみましょう!!!
こちらは、何時間かかるやろ…。

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